REPORT 第1戦・第2戦 つま恋カートコース 2013.5.19
5月19日(日)、今年から新たにスタートした『PETRONAS CHALLENGE 2013シリーズ』がついに開幕。その第1戦・第2戦が静岡県のつま恋カートコースで開催された。最終戦まで全8戦が4会場転戦で開催されるこのシリーズは、シリーズチャンピオン及びシリーズ第2位を獲得したドライバーは、スカラシップで『Rok Cup International Final』へ招待される予定。
年間を通して戦っていくドライバーは、12〜25歳という年齢層の選手が全国各地から集まり、これまでのレース経歴もまちまち。開幕に先立ち発表されたのは非常に多彩なドライバーラインナップだった。
この日の予報では午後から雨の心配があったが、レース中はDry。初夏を思わせる陽気の中、熱い戦いが繰り広げられた。
■第1戦 タイムトライアル
トップは様々なフィールドで実力を伸ばしてきた石田ジョーで、30.714秒。朝の公式練習では30秒台に入る選手はわずか2名であったが、タイムトライアルでは実に10番手までのドライバーが30秒台後半に。ビッグレースに於いても勝負強い角谷昌紀、ベテランの中森丈晴もしのぎを削る中、山川仁也が最後に2番手に食い込んだ。石田、山川、角谷のトップ3は100分の数秒差という大接戦。
■第1戦 決勝
20周の決勝。スタートのローリング中にPP石田がまさかのピットイン。また、5番手スタートの三宅淳司もバックストレートエンドでコースアウトし、最後尾スタートを強いられるなど、波乱の幕開け。スタート直後、4番手スタートの中森が一時トップに立つが、早くも山川がそれを交わし先頭に。トップ争いは山川、7番グリッドからジャンプアップした松崎翔平、中森。4番手争いは夏目南斗と15番手から上がってきた大湯都史樹。6番手争いは11番手スタートの佐竹と小暮ひかるで展開されてゆく。後方のバトルは加来匠と乾博貴。9周目、乾が加来を交わし、9番手に。大湯は最後まで夏目を追うが、順位動かず。佐竹、小暮も同様。スタートと同時に大きく順位を上げたドライバーも多く、レースは序盤から盛り上がりを見せ、結果もグリッド順とは大きく異なっていた。山川は2番手以降を大きく引き離し、記念すべき開幕戦ウィナーとなった。
■第2戦 タイムトライアル
第2戦のタイムトライアルは、一周ずつの計測。アタックのチャンスは一度切りだ。出走順は、第1戦の結果の逆順。まずは前半、第1戦で11位だった角谷が、31.472秒でトップタイムをマーク。次々に31秒台後半のラップタイムを出してくるドライバーたち。目まぐるしくオーダーが変わっていくが、角谷のタイムはなかなか破られない。そして第1戦で2位だった松崎がついに角谷のタイムを上回り、トップに。最後に出走した山川は松崎、角谷に続く3番手で終えた。出走できなかった相田一樹は残念ながらここでリタイア、小川貴大は最後尾スタートを強いられた。
■第2戦 決勝
第2戦は第1戦より5周多い25周のレース。PP松崎は良いスタート。4番手スタートの石田がそれを追う。石田の追随はしばらく続くが、13周目の最終コーナー、ついに先頭に立つ。その後は石田の快進撃がチェッカーまで続くかと思われたが、なんとシャフトが折れバランスを崩し、ホームストレートでストップ!再び松崎がトップに。3番手からスタートした山川は序盤、8番手辺りまでポジションを落とすが、徐々にリカバリー。最終的には2位まで上がり、開幕戦ウィナーの意地を見せつけた。中森は石田の不運により3番手から2番手に上がり、山川とのバトルの末3位フィニッシュするが、車検で失格に。それにより、順位が一つ繰り上がった小暮ひかるが、3位表彰台獲得に至った。また、追い上げが期待されるドライバーたちのクラッシュやトラブルなどが目立つ波乱に満ちたレースで、実に20台中8台が完走できなかった。