REPORT 第3戦・第4戦 琵琶湖スポーツランド 2013.6.2
6月2日、PETRONAS CHALLENGE 2013シリーズ 第3・4戦が、滋賀県の琵琶湖スポーツランドで開催された。これまでのシリーズポイントは、つま恋大会で共に優勝を飾った松崎翔平、山川仁也が45ポイントと大きく前進。小暮ひかるがそれに続く25ポイントとなっており、松崎や山川がどこまでポイントを伸ばせるか注目が集まっていたが、琵琶湖大会ではまた違った面々が上位チェッカー。ポイント争いの行方はこれから白熱しそうだ。
■第3戦 タイムトライアル
公式練習でも好調の乾博貴が序盤にトップタイムをマークし、早々にピットイン。タイムトライアルに先がけて行われた公式練習でも40秒台に入れてくるメンバーは少なかったが、タイムトライアルでも40秒台を記録したドライバーはわずか4名。特にトップ3に君臨した乾(40″836)、中森丈晴(40″867)、三宅淳詞(40″893)はそれぞれ約0,03秒差という僅差でセッションを終えた。
■第3戦 決勝
15周の決勝。ポールポジションの乾が良いスタート。中森が二番手で追う。佐竹航が三宅を交わし3番手へ。三宅は4番手のまま数周が過ぎる。5番手争いは大湯都史樹と小暮ひかるがバトル。その後方には、山川仁也、小川貴大、松崎翔平などトップランカーの姿も。さらに石田ジョー。しかし5周目には小暮ひかるがスローダウンし脱落、ピットイン。その間、三宅が佐竹を交わし、3番手浮上。5番手は大湯が死守。6番手以降は山川や小川のバトル、石田が順調に順位を上げて接近してくるなど、中盤戦は激しいポジション争いになった。乾は誰にも追いつけないほどの大差をつけてトップを快走。3番手の三宅は前の中森へ接近戦でアプローチ。4番手の佐竹には5番手大湯が近づいてくる。ファイナルラップ、ついに三宅が中森を交わし、2位でチェッカー。乾は今シーズン初優勝を飾った。
■第4戦 タイムトライアル
第3戦の結果を元に逆順でコースイン。チャンスは1周のみ。夏目南斗が最初に出したターゲットタイムは41″985。その後多くのドライバーが42秒台前半で、なかなか破られない。中盤、山川仁也が41″588でトップに浮上。第3戦の上位陣は終盤にアタック。立て続けに41秒台に入り、ラストは乾が41″456でポールポジションを決めた。松崎翔平はコースアウト。石田ジョーは6コーナーでストップし、計測できず。最後尾グリッドにつくことになった。
■第4戦 決勝
19周の決勝。第3戦に引き続き、乾が良いスタート。2番グリッドスタートの山川はスタートラインで一気に順位を落とす。代わって5番グリッドスタートの佐竹航が2番手、篠原拓朗が3番手に、4番手は三宅淳詞。5番手争いは大湯都史樹、小川貴大、中森丈晴、石田ら。この集団は中盤まで激しいポジション争い。石田は最後尾スタートにしてジャンプアップしてきた。序盤に三宅が3番手へ、篠原は4番手となり、後方から来た5番手争いの集団に飲み込まれる。迎えた9周目、5番手争いは中森が小川を交そうとするがもつれ込み、その横を石田がすり抜け5番手に浮上。ここで中森と大湯が接触し、大きく順位を落とすことに。レースは後半戦、三宅は佐竹の前に出て2番手。一方、石田の快進撃はまだ続き、篠原を交わして4番手に浮上。6番手には小川、7番手に山川、8番手小暮ひかる、9番手夏目、10番手に小野寺匠となる。ラスト2周、石田はさらに3番手の佐竹に追い付き、ファイナルラップで仕掛けて3位表彰台を奪取した。トップ独走の乾は第3戦・第4戦と連勝を飾り、シリーズポイントを大きく伸ばす結果になった。